歌:吉田拓郎
作詞:岡本おさみ 作曲:吉田拓郎
しぼったばかりの夕陽の赤が
水平線から もれている
苫小牧発・仙台行きフェリー
あのじいさんときたら
わざわざ見送ってくれたよ
おまけにテープをひろってね女の子みたいにさ
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく
女や酒よりサイコロ好きで
すってんてんのあのじいさん
あんたこそが正直ものさ
この国ときたら
賭けるものなどないさ
だからこうして漂うだけ
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に陽が沈んでゆく
サイコロころがしあり金なくし
フーテン暮らしのあのじいさん
どこかで会おう生きていてくれ
ろくでなしの男たち
身を持ちくずしちまった
男の話を聞かせてよサイコロころがして
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく
戻る旅に陽が沈んでゆく
旅の情景に人生の機微を重ねるフォークロックです。1973年12月21日発売のライブ・アルバム『よしだたくろう LIVE ’73』に収録されました。作詞は岡本おさみ、作曲は吉田拓郎。のちに1989年9月13日にシングルとしてリメイク版が発売され、日本テレビ系ドラマ『あの夏に抱かれたい』主題歌に起用されています。静かな余韻が、胸の奥の記憶にそっと触れます。
吉田拓郎はシンガーソングライター。1970年にシングル『イメージの詩/マークII』でデビュー。フォークを基盤にロックやポップスを横断する楽曲で支持を集め、代表曲に「結婚しようよ」「旅の宿」「落陽」があります。
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